こんにちは、のの(@nonotki)です。
今回はマンションなどの集合住宅でアクアリウムをしている人に知っておいて欲しいお話です。
2018年6月18日に起こった大阪北部地震からもうすぐ1ヶ月が経ちます。
まだまだ元通りの生活に戻ることができていない方もいらっしゃいますし、各地で地震が頻発していて油断ができない状況は続いています。
その中で、この内容を今書いていいのか迷いましたが、また大きな地震が起きる前に多くの人に知っておいて欲しいと思い、この記事を書きます。
地震 その時に起こったこと
私は震源地からそれほど遠くないところにあるマンションに住んでおり、夫と2人の共通の趣味としてアクアリウムを楽しんでいます。
私はまだベットで寝ていて、主人は水槽を見ていたその時、地震は起こりました。
私は飛び起き、絶叫、パニックに。主人は咄嗟に水槽を支えました。
揺れがおさまって部屋の中を見てみると、水槽から溢れた水で部屋の中が水浸しに。
滑り止めと水槽マットを敷いていたために、水槽が落ちて割れるようなことはありませんでしたが、水と一緒に飛び出た魚が床の上を泳いでいるような状態でした。
急いで魚を救出しているとインターホンが鳴りました。
「天井から水が漏れてきてるんだけど」
階下の方でした。
私と夫はひたすら床を拭きました。
バスタオルを何枚も何枚も替えて、ズボンがびちゃびちゃになりながら必死で床を拭いているところ、またインターホンが鳴りました。
「水漏れひどいから見に来てほしい」
夫が状況を確認しに行き、私はとにかく水漏れを止めるべく床を拭き続けました。
水を拭き終わった後、私も状況を確認しに行きました。
水槽を置いているところの真下にあたる和室の水漏れ箇所にシミができている状態でした。
「弁償してくれるよね」
私たちは「地震」で「水槽の水漏れ」による「被害」を出してしまったのです。
地震での水槽の水漏れは保険対象外!?
私はマンションの管理人と管理組合に報告をし、個人賠償責任保険に入っている保険会社と地震保険に入っている保険会社に電話をしました。
どれかわからないけれど、こういうときに使える保険があるはずだという確信のもとで電話をし続けました。
しかし、次の理由でどの保険も使えない、という現実を突き付けられました。
- マンションの管理組合で入っている保険は水道管などの基礎部分が破損したときに使えるもので、個人の所有部分から他者の所有部分への被害には使えない
- 地震保険は自分の住んでいる部屋の中の家財や部屋自体が対象で、階下の被害は対象外
- 個人賠償責任保険は自分の行為が原因で起こってしまった他者への被害が対象で、地震によるものは免責事項になっており対象外
保険会社の人に「地震での水漏れ被害に使える保険はないのか」を聞きました。
そうすると、「被害を受けられた方が加入されている地震保険しか適用はない」との返答でした。
今回、残念なことに被害を受けられた方は地震保険には加入されていませんでした。
アクアリウムをしている時点で過失がある!?
私は藁にもすがる思いで、弁護士である友人に相談しました。
そうすると問題となるのは次のことだと教えてくれました。
- 故意 もしくは 過失 があるのか
- 故意もしくは過失があった場合は損害額がいくらなのか
つまり、故意もしくは過失があったのかが第1の問題でした。
今回、地震がなければ水漏れ被害が出ることはありませんでした。
故意も過失もないと私たちは言い切れる…!と思ったのですが、その友人曰く、
東北地震や熊本地震以来、この日本にいる限りどこにいても大きな地震があると予測できる。
その中で集合住宅でアクアリウムの水槽を置いているということは、地震があったときに水が溢れてしまうと予測できる。
だから、少しは過失が認められてもおかしくない。
つまり、私たちに「過失がない」と断言できない…
私はかなりのショックを受けました。
アクアリウムという趣味をもってる時点で過失があるのか、そんな悲しいことがあるのか、と。
アクアリウムは夫との唯一の共通の趣味。やっと見つけた一緒にできること。
私は賠償責任があり弁償しなければいけないということよりも、アクアリウムを悪く言われてしまったようでとても悲しくなりました。
(弁護士である友人には、むしろはっきり言ってくれて良かったと思ってます。記事にしてごめんね。でも、こんな悲しい思い、他のアクアリストにはしてほしくないんです。)
その後、私たちは一部過失を認め賠償させていただき、階下の方とのこの水漏れに関するお話は終わりました。
いや、ここからなんです。重要なのは…!!!
皆さんにいま一度考えてみて欲しいこと
それでは私たちのようにアクアリウムを集合住宅で楽しんでいる人はどうすれば良いのでしょうか?
私たちが地震を経験して取り組んだこと、意識していることは次のことです。
- 水槽を設置している台を置いている床に切れ目のないクッションフロアを敷いて、壁と床との境目をなくしました
- 水槽を設置している床にバスマットを敷きました
- 水槽の水位を以前よりも下げました
- 水槽の上に設置するフタを必ず設置するようになりました(前までは忘れたりすることもたまにありました)
そして、アクアリウムをされていない人にも、皆さんに伝えたい。
自らの身は自分で守るためにも、地震保険には入っていただきたい…!
地震保険は火災保険のオプションとしてしか付けられないものが多いらしく、お値段も安いものではないのですが、ネットで一括見積もりできるものもあるそうです。
見積もりだけでもしてみると、各社の強みがわかって良いと思います。
責任逃れをしたいわけではありません。
ただ、自らの身を守るということがどういうことなのか、今回考えさせられました。
大きな地震は日本のどこで起こるか本当にわからない。
だからこそ、自分の身を守るためにも、考えていただきたいと思います。
また、集合住宅でアクアリウムをしていることそのものも今回、非難を受けました。
私の夢は、水槽部屋や爬虫類部屋のある戸建住宅に住むことです。
でも今は、自分たちにできる注意は最大限怠ることなく、それでもアクアリウムを続けることを選びます。
アクアリウムは私たちの生活を豊かにしてくれる生き甲斐そのものなので。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!!!
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